大鷹は大磯の駅に到着した際、何の迷いもなくほぼ真っ直ぐ海岸に向かったのだ。
嗅いだことのない空気だった。
京極夏彦: 京極堂シリーズ邪魅の雫(講談社, 2006/9)
第5章(p114-137)より。
マーカーは大鷹篤志と真壁恵が毎週土曜日午前11時に待ち合わる約束をしていた神奈川県平塚市唐ケ原花水川河口周辺、大鷹が大磯町に到着したときに利用した神奈川県中郡大磯町大磯国鉄大磯駅とその後訪れた海水浴場、吉田茂邸の近くだという西田新造宅があると思われる大磯町西小磯です。
1896(明治29)年中郡誕生。1954(昭和29)年大磯町と国府町が合併、現在の大磯町になりました。陸軍軍医総監松本順が開いた大磯海水浴場や旧吉田茂邸(現在西武鉄道グループ株式会社プリンスホテル所有)は旧大磯町町域にあるので、表記上の住所は現在と変わらないでしょう。変わらないと良いな。
花水川河口は平塚市と大磯町のほぼ境界あたりにあります。江藤徹也や大鷹、真壁は限定された地域を移動しているだけなんですね。木場修太郎なら徒歩圏内だ。ちなみに事件と同時期の1953(昭和28)年8月に大磯ホテル(現 大磯プリンスホテル)が開業しているようです。
登場人物についてはあまり詳細に書くとネタバレしそうなので、このあたりで止しておきます。次の6章は欠番。やっと待望の7章。
邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 | 四六版 狂骨の夢
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